SEMINAR

セミナー情報

光技術のスペシャリストによる、30を超えるセミナー。

光技術に関連したセミナーを2日間で30セッション以上開催します。
最新の技術や製品、研究について弊社の技術者や研究者が解説します。
また、専門分野に精通した社外講師によるセミナーも実施します。

社外講師による特別セミナー

  • 4F-B-3
    内なる宇宙~脳活動を捉える~
    11月16日(木)11:30 - 12:00
    理化学研究所 脳神経科学研究センター 触知覚生理学研究チーム チームリーダー
    村山 正宜 氏
    村山 正宜 氏
    理化学研究所 脳神経科学研究センター 触知覚生理学研究チーム チームリーダー
    脳は宇宙に例えられ、ヒトでは約1000億もの神経細胞が星々のごとく煌めき、無数の相互作用によって、知覚、認知、記憶、そして意識が生まれると考えられています。近代天文学は、400年以上前にガリレオが望遠鏡を自作し、宇宙を精密に観測したことから始まります。では、脳の謎解きはどのように行えばよいのでしょうか。今回、我々は生きた脳の広範囲から細胞レベルで神経活動を捉えることができる巨大顕微鏡を開発することに成功しました。この顕微鏡を用いることで新種細胞の発見や脳ネットワークの構造が明らかになりましたので、その成果を紹介します。
  • 4F-B-7
    量子
    光が可能にする量子コンピュータから量子ネットワーク
    11月16日(木)16:00 - 16:30
    大阪大学 大学院基礎工学研究科 物質創成専攻 物性物理工学領域 量子情報・量子生命研究センター(QIQB) 教授/副センター長
    山本 俊 氏
    山本 俊 氏
    大阪大学 大学院基礎工学研究科 物質創成専攻 物性物理工学領域 量子情報・量子生命研究センター(QIQB) 教授/副センター長
    量子力学が誕生してから約100年が経過し、「重ね合わせ」や「量子もつれ」と呼ばれる量子力学特有の性質が制御できるようになり、量子コンピュータ、量子センシング、量子ネットワークなどの量子情報技術が急速に発展し、その一部は社会実装されようとしています。この量子情報技術は、まだまだ開発途上ですが、今後10年から20年で大きく発展すると考えられています。本セミナーでは、特に期待が寄せられている光関連技術を中心に、我々の研究活動を紹介します。

タイムテーブル

11月16日(木)
会場:アクトシティ浜松 コングレスセンター

会場
22+23会議室
(定員:70名)
31会議室
(定員:245名)
41会議室
(定員:170名)
43+44会議室
(定員:140名)
52+53+54会議室
(定員:105名)
午前の部
10:30
2F-2
量子
極微弱光イメージングと数理・統計処理
中本 勝大
中央研究所 第1研究室
極微弱光イメージングを行うためのデバイスは発展を続けています。2021年に弊社からリリースされた光電子数識別カメラORCA-Questはその一例です。
また、近年は計算機性能の向上により、“単一画素カメラ”等の計算機を援用したイメージング技術が世界的に注目を集めています。
本セミナーでは、極微弱光用デバイスの特性やその統計性、さらには計算機を援用したイメージング技術について、その基礎を解説します。
3F-1
くらし
LiDAR向け投受光素子の開発~自動運転に貢献するSPAD・MPPC® (SiPM)とPLDの紹介~
永野 輝昌
固体事業部 第7製造部 第51部門
近年、車載LiDARはADAS (Advanced Driver Assistance Systems)やAGV (Automatic Guided Vehicle)で非常に話題となっています。国内外の一部地域では、レベル4の自動運転が実現しています。弊社は車載LiDAR用の受光素子としてSPAD・MPPC®、投光素子としてPLDをお客様に提供しています。本セミナーでは、車載LiDARがどのような原理で距離を測定しているのか、投受光素子にはどのような仕様が要求されているのか、について最新トレンドを踏まえた開発状況や今後のロードマップを紹介します。
4F-A-2
健康
フォトンカウンティングデバイスを搭載したモジュールの医療応用
平柳 通人
固体事業部 第5製造部 第29部門
フォトンカウンティングを応用した医療・分析機器 (PET診断装置、フローサイトメータ、レーザ走査顕微鏡など)では、SPAD・MPPC® (SiPM)がキーデバイスとなっています。特に、医療機器には高感度化・高分解能化・高速化が求められています。本セミナーでは、弊社のフォトンカウンティングデバイスであるSPADおよびMPPC®における採用事例をご紹介します。
4F-B-1
健康
がんの再発早期発見/再生医療への挑戦~ラベルフリーイメージングフローサイトメータの開発~
山田 秀直
中央研究所 第7研究室
医療分野における「診る」という行為に「光」は欠かせません。本セミナーでは光を使った新しい診断・治療に関する「光の可能性」を提案していきます。数ある光技術の中でも、イメージングフローサイトメータは、昨今のAI技術との融合で次世代フローサイトメータとして注目を浴びています。細胞を生きたまま診る3次元像フローサイトメータのコア技術の応用例として、癌の再発早期発見につながる技術や、再生医療における細胞品質評価を紹介します。
5F-2
新規脳機能計測装置の実現を目指して~磁気シールドフリー超低磁場MRI/MEGの開発~
森谷 隆広
中央研究所 第5研究室
MEG(脳磁計)は、脳の神経活動に伴って生じる微弱な磁場を、高感度磁気センサを用いて非侵襲的に計測する手法です。脳から発生する磁場は極めて微弱なため、MEGは外来磁気ノイズを遮断するための高価な磁気シールドルームを必要とします。仮に磁気シールドのない環境下でMEG計測を実現できれば、MEGの普及や新たな応用展開が期待できます。このような磁気シールドフリーMEGと超低磁場MRIを融合一体化し、1台の装置で脳の機能情報と構造情報をともに取得可能なモダリティの実現を目指しています。
11:00
11:30
2F-4
コア技術
250万:1の超高ダイナミックレンジを実現したマルチチャンネル分光器
大塚 賢一
システム事業部 システム技術部 基礎第1グループ
分光器は研究分野から産業分野まで幅広く利用されています。分光器の種類もさまざまですが、近年は広い波長域を高速で測定することが可能なリニアセンサやイメージセンサを用いたマルチチャンネル型の分光器がよく使われています。しかし、一般的にマルチチャンネル型の分光器は高いダイナミックレンジの測定が不得意です。OPAL-Luxeはマルチチャンネル型の高速性を維持しながら、独自開発したCCDイメージセンサにより250万:1の超高ダイナミックレンジを実現しました。本セミナーでは、超高ダイナミックレンジを実現した技術とその応用について紹介します。
3F-3
くらし
テラヘルツ(THz)領域への挑戦
里園 浩
中央研究所 11研究室
藤田 和上
中央研究所 主幹PRJ
ユニークな特徴を有している光として注目されているテラヘルツ(THz)波について、その概論と弊社で取り組んでいる独自のTHzデバイス技術について紹介します。1つは室温THz量子カスケードレーザ光源で、周波数0.4~5THzで室温動作可能な唯一のTHz半導体レーザ光源です。もう1つはTHz光電子増倍管(THz-PMT)およびTHzイメージインテンシファイア(THz I.I.)で、高速・リアルタイムなTHzイメージングが可能です。またTHz波の、薬剤や材料評価への応用事例についても紹介します。
4F-A-4
健康
X線直接変換フォトンカウンティング検出器の開発~検出器の原理から応用例まで~
市河 実
固体事業部 第6製造開発G
X線直接変換素子を用いたフォトンカウンティング検出器は、低ノイズ・高解像度・高コントラストといった特長があります。X線直接変換素子によるフォトンカウンティングイメージングは、これまで検出できなかった対象の可視化が期待されており、弊社はその検出器の要素技術の開発を行っています。本セミナーでは、検出器の動作原理と基本特性を説明し、応用例や最新の開発状況を紹介します。
4F-B-3
内なる宇宙~脳活動を捉える~
村山 正宜 氏
理化学研究所 脳神経科学研究センター 触知覚生理学研究チーム チームリーダー
脳は宇宙に例えられ、ヒトでは約1000億もの神経細胞が星々のごとく煌めき、無数の相互作用によって、知覚、認知、記憶、そして意識が生まれると考えられています。近代天文学は、400年以上前にガリレオが望遠鏡を自作し、宇宙を精密に観測したことから始まります。では、脳の謎解きはどのように行えばよいのでしょうか。今回、我々は生きた脳の広範囲から細胞レベルで神経活動を捉えることができる巨大顕微鏡を開発することに成功しました。この顕微鏡を用いることで新種細胞の発見や脳ネットワークの構造が明らかになりましたので、その成果を紹介します。
5F-4
健康
超小型パターン光源iPMSELとその応用展開
廣瀬 和義
中央研究所 第2研究室
弊社独自の超小型パターン光源iPMSELは、1mm角以下の領域から直接パターン光を出射する事の出来る世界最小レベルのプロジェクターであり、複数の素子を集積化することで数mm角の領域から数十~百程度のパターンを切替えて照射することが可能となります。また直接複数の集光ビームも出射出来るためレンズレスの光源としても利用できます。この小ささを活かして光学系の小型化や微細な領域への応用が考えられます。一例として内視鏡の先端に取り付けてパターン光を照射して対象の3次元形状を評価することで測定の精度向上も期待されます。
12:00
午後の部
15:00
2F-6
量子
超伝導単一光子検出器(SSPD)の技術紹介と将来展望~量子コンピュータ実現に向けて~
小玉 剛史
電子管事業部 電子管技術部 設計第1G
超伝導現象を利用した光検出器である超伝導単一光子検出器(SSPD)は、幅広い波長に対応し、高感度・低暗計数率・高速性を兼ね備えた究極の光子検出器として期待されています。
本セミナーでは、従来の半導体や光電子増倍管とは異なる、超伝導単一光子検出器の動作原理から、弊社で開発しているSSPDの高感度化及び多チャンネル化を紹介します。また、近年注目されている量子技術への展開や、量子コンピュータ実現へ向けたムーンショットプロジェクトにおける、弊社の取り組みについて紹介します。
3F-5
コア技術
小型光センシングモジュール (Optical System In Package: OSIP)開発に向けた取り組み
間瀬 光人
固体事業部 固体先進基盤本部 固体企画部 企画G 兼 固体開発部 開発第2G
AI・IoTおよびDX化などの技術革新が今後より一層進んでいく中で、コンパクトで使いやすい小型光センシングモジュールのニーズは、ますます高まると期待されています。本セミナーでは、弊社のコア技術である光半導体デバイス技術、集積回路技術 (ASIC)、光学設計技術、実装技術に、光集積回路技術 (Photonics Integrated Circuits)を融合することで実現する、弊社ソリューションや取り組みについて紹介します。
4F-A-6
健康
スマートデバイスに搭載可能な血糖・血圧の推定技術 Metabo-RAY™の紹介~研究成果報告~
中澤 知哉
電子管事業部 第4製造部 第23部門
スマートデバイスは今や個人の健康管理に欠かせないものになっています。
弊社が独自に開発したアルゴリズム(特許取得済)を市販のスマートデバイスに適用することで、健康管理に重要な血糖や血圧を評価するアプリの実現を目指します。本セミナーでは技術の概要や、社内でのこれまでの評価結果を紹介いたします。
4F-B-5
くらし
新「JIZAI」到来!進化し続けるステルスダイシング™技術の今
坂本 剛志
レーザ事業推進部 企画設計部 市場開発G
ステルスダイシング™技術は、レーザを用いた最先端のレーザダイシング技術です。「完全ドライプロセス」「切削ロスゼロ」「チッピングレス」「高い抗折強度」などの特長により、MEMSデバイスやメモリデバイスなど、適応デバイスは拡大しています。
本セミナーでは最新のステルスダイシング™エンジンであるJIZAI™SDの紹介と、ステルスダイシング™アプリケーション開発を加速化させる加工条件自動導出技術の取り組みを紹介します。
5F-6
脳をやさしく測る光技術の応用と将来展望
加茂 航
システム事業部 システム技術部 基礎第1グループ
脳は生体の中枢であり、最も興味深い臓器のうちの一つです。しかし、脳は頭蓋の中に隠されている・極めて複雑な構造を持つ等の理由から、その状態を直接観察するのは困難です。そこで弊社では、生体に優しい光を使って、皮膚の上から脳の酸素化状態を測定する技術を開発してきました。運動・環境変化・医療現場等における脳の酸素化状態を測定することで、脳に何が起こっているかを考察できます。本セミナーでは、弊社の光デバイスを使った脳の酸素化状態測定技術開発の歩みと応用例を紹介し、将来展望についてわかりやすく説明します。
15:30
16:00
2F-8
くらし
半導体故障解析における高解像度化技術
鈴木 信介
システム事業部 システム設計部 第18部門
私たちが利用する携帯電話や自動車はもちろん、Chat GPT等のAIアプリを動かすためには最先端半導体デバイスが必要とされます。「半導体の集積度は2年ごとに2倍になる」というムーアの法則に基づき、半導体は多数のトランジスタを微細な配線で繋ぐように進化を続けており、現在は2nmデバイスの開発が進んでいます。 (2nm=ウィルスの1/50の大きさ)
弊社は半導体デバイスの性能や品質の向上に貢献する半導体故障解析装置を世界中に提供しています。今回は最先端デバイスを解析するために開発した最新技術を紹介します。
3F-7
健康
がんの新薬開発の最新動向~新装置が貢献する3つの理由~
高橋 準
システム事業部 システム設計部 第48部門
がんの新薬開発は、直近20年の間に大きく変化しています。従来の化学療法(いわゆる抗がん剤)とは全く異なり、がん細胞などの特定の細胞だけを攻撃する分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害薬が開発され、実用化が加速しています。このような新しい治療薬の実用化に伴い、患者ごとに最適な治療薬を選択する「個別化医療」が急拡大しています。今回は特に、今後の可能性が期待されている「免疫腫瘍学」の最新動向を中心に紹介します。また販売間近の新装置が、がんの新薬開発に貢献する3つの理由を紹介します。
4F-A-8
コア技術
レーザを自由に操る!~空間光位相変調器LCOS-SLMの基礎から金属加工応用に向けた開発まで~
朝稲 裕一
レーザ事業推進部 企画設計部 企画設計2G
LCOS-SLMは、光の位相を自由に制御できるデバイスです。光ピンセット技術を適用する中性原子型量子コンピュータ開発などの研究応用から、顕微鏡/レーザ加工といった産業用応用まで幅広い分野に利用されています。
本セミナーでは、空間光位相変調技術の原理説明や応用事例、実際にデバイスを取り扱う上でのポイントなど、より効果的な利用方法について解説します。
さらに、金属加工応用に向けて開発した700W超の耐光性を有する高耐光性LCOS-SLMの最新情報を紹介します。
4F-B-7
量子
光が可能にする量子コンピュータから量子ネットワーク
山本 俊 氏
大阪大学 大学院基礎工学研究科 物質創成専攻 物性物理工学領域 量子情報・量子生命研究センター(QIQB) 教授/副センター長
量子力学が誕生してから約100年が経過し、「重ね合わせ」や「量子もつれ」と呼ばれる量子力学特有の性質が制御できるようになり、量子コンピュータ、量子センシング、量子ネットワークなどの量子情報技術が急速に発展し、その一部は社会実装されようとしています。この量子情報技術は、まだまだ開発途上ですが、今後10年から20年で大きく発展すると考えられています。本セミナーでは、特に期待が寄せられている光関連技術を中心に、我々の研究活動を紹介します。
5F-8
コア技術
AIとシミュレーション技術が拓く新たな可能性~X線画像の最適なノイズ低減技術~
大西 達也
システム事業部 システム技術部 基礎第2G
X線カメラ(ラインセンサカメラ・フラットパネルカメラ)の信号雑音比(SN比)をさらに向上させるため、AIを用いたノイズ低減アルゴリズムを開発しました。X線の場合、「管電圧・管電流・フィルタ・対象サンプル・シンチレータ種類」など撮影条件が多岐にわたり、実測ベースで学習データを取得する場合に多大な時間・労力が必要です。本手法では、長年培ったX線シミュレーション技術を応用することで、実画像を取得することなく、様々なX線条件下でノイズ低減可能なアルゴリズムを開発しました。本技術はX線画像処理ソフトウェアライブラリの中の一つの機能として提供する予定です。
16:30

11月17日(金)
会場:アクトシティ浜松 コングレスセンター

会場
22+23会議室
(定員:70名)
31会議室
(定員:245名)
41会議室
(定員:170名)
43+44会議室
(定員:140名)
52+53+54会議室
(定員:105名)
14:30
2F-10
健康
POCTへの取り組みと最新動向~イムノクロマト検査の現状と、好中球活性評価システムによる未病の見える化~
近藤 房宣
電子管事業部 第1製造部 第19部門
數村 公子
GSCC 社内ベンチャー 未病の見える化
弊社でのPOCT(簡易迅速検査)の二つの取り組みについて紹介します。
一つは蛍光イムノクロマトリーダで、新技術である独自のノイズキャンセル手法を搭載し、業界最高水準となる測定再現性および感度を実現しました。高性能リーダを用いたイムノクロマト検査の発展の可能性を紹介します。
もう一つは好中球活性評価システムで、未病領域への展開の可能性を示します。従来の好中球活性評価に対して、微弱光検出技術を駆使してわずか3μLの血液の希釈のみの簡単な操作で、精度良く測れるシステムを実現しました。
3F-9
くらし
半導体の高集積化を支えるEUVをはじめとする光源技術
齋藤 公佑
電子管事業部 第4製造部 第4開発グループ
半導体ICは、その集積率を高めることで高機能化・多様化を進め、くらしの隅々まで応用範囲を広げています。本セミナーでは、半導体IC製造を支える光技術として、EUV露光の最先端で活躍する無電極Zピンチ™ EUV光源、真空プロセスにおける静電気問題を解決するVUV Ionizer™、微細構造の精密測定を実現するLDLS®、の3つの光源製品をピックアップして、その原理と応用を紹介します。
4F-A-10
地球
環境ホトニクス~持続可能な社会の実現に貢献する光技術応用と研究開発の挑戦~
勝又 政和
中央研究所 主幹
光技術は環境計測やリサイクル、レーザ核融合から光合成まで幅広い分野で持続可能な社会に貢献します。このような産業発展のためには、再生可能な水・資源・エネルギーの利用とともに、環境に配慮した製造プロセスの構築が必要です。小型で高機能な光検出器・光源の開発により、従来ラボ分析で行われてきた環境計測を現場でリアルタイム計測することが可能となります。弊社の光技術が持続可能な産業ニーズに対してどのように貢献できるか、紫外線から赤外線、さらにはテラヘルツまで幅広い波長領域での技術開発と最新の取り組みを紹介します。
4F-B-9
宇宙
物理学実験向け光半導体センサ
里 健一
固体事業部 第2製造部 第30部門
SSD(Silicon Strip Detector)、MPPC®(SiPM)、フォトダイオード、APDは、さまざまな学術研究で使用されています。それぞれの研究は、世の中の成り立ちを少しずつ明らかにしたり、未知の事柄を発見したり、知見とともに新しい価値観を私たちにもたらすことで、人類の発展に貢献してきました。
本セミナーでは、それらの研究で主に使用される弊社のSSDとMPPCを紹介します。それぞれの製品の特長や、製品に求められる過酷な条件に応えてきた弊社ならではのアプローチなど、製品開発を通して得られた知見や工夫の内容をわかりやすく説明します。
5F-10
くらし
重心波長計測技術~マイクロLEDディスプレイとその材料の生産性向上等に貢献する新技術の紹介~
中村 共則
システム事業部 企画部 製品企画G
プリズムや回折格子による光の分光を用いずに、光の波長を精度よく、2次元で一括検出する技術の紹介を行います。
単純でありながら応用先が広いこの技術の原理とこの活用方法を、マイクロLEDの検査などを例に紹介します。
15:00
15:30
2F-12
健康
PETイメージングにおける認知機能障害の解明、早期発見を目指して~AI技術の活用、体動補正技術など~
大庭 弘行
中央研究所 第5研究室
最近話題のアルツハイマー病治療薬の登場で、原因物質とされるたんぱく質の脳内蓄積をみるPETイメージングが着目されつつあります。我々は認知症で苦しまない健康長寿社会の実現を目指し、PET関連技術の開発に長年取り組んできました。その中から、PET検査の体動補正技術や、AIを用いたイメージング技術について紹介します。また、脳PET装置を活用した認知機能障害の早期発見や認知症のメカニズムに関する基礎研究への取り組みに弊社オリジナルのミトコンドリアPETイメージングが果たす役割をわかりやすく説明します。
3F-11
くらし
ユニークな機能をもつイメージセンサの紹介と今後の取り組み~産業・計測用イメージセンサに内蔵されている付加機能とは?~
杉山 行信
固体事業部 固体第4製造部 製造開発G
カメラやスマートフォンに使用されるイメージセンサには、さまざまなシーンにおいて美しい画像を撮像できるように多様な機能が内蔵されています。弊社も用途に合わせて特長ある機能をもつ産業・計測用イメージセンサを開発し、お客様の負担軽減、開発のスピードアップ、画質の向上などに寄与しています。本セミナーでは、重心演算、追尾読み出し、TDI読み出し、測距イメージセンサなど、ユニークな機能について紹介します。
4F-A-12
地球
環境に優しいサステナブルな農畜水産業・食を支える、紫外~近赤外分光技術の最前線
能野 隆文
固体事業部 第7製造部 第57部門
採取した試料を実験室に持ち込んで行う精密分析に対して、オンサイト計測を可能にする紫外~近赤外分光技術を紹介します。本セミナーでは、弊社の小型分光器シリーズ (紫外/可視マイクロ分光器、近赤外MEMS-FPI分光センサ、FTIRエンジン)と光源 (キセノンフラッシュランプ、拡散反射光源)の組み合わせによるアプリケーション例を示します。また、近赤外分光は環境に優しいサステナブルな “食” に向けたフードロスを減らす技術としても注目されています。そのキーデバイスであるInGaAsイメージセンサの特長や最新の開発動向も紹介します。
4F-B-11
コア技術
光電子増倍管(PMT)の基礎と応用~微弱光検出で活きる高感度の光デバイス~
笹山 龍之介
電子管事業部 第2製造部 第7部門
光電子増倍管(以下PMT)は微弱光を電気信号に変換する光検出器であり、長年にわたって分析機器や医療機器、環境測定、学術応用など幅広い分野で用いられてきました。
本セミナーではPMTの構造・動作原理・諸特性などの基礎知識に加え、特に微弱光検出におけるPMTの有用性や実際の使用方法について分かりやすく説明します。
これから使用してみたい方や微弱光計測に興味のある方にとっても最適な光検出をご検討される際の指針となるセミナーです。
5F-12
コア技術
光半導体フォトンカウンティングデバイスの特長とその応用~SPADおよびMPPC® (SiPM)による微弱光検出の原理と最新動向~
山田 隆太
固体事業部 第2製造部 第30部門
紫外~近赤外域のフォトンカウンティングデバイスであるSPADおよびMPPC®は、フォトダイオードやAPD、光電子増倍管などとは異なる特長をもっており、医療・産業・学術などさまざまな分野で使用されています。本セミナーでは、SPAD・MPPCの特長や動作原理から、他の光検出素子との違い、弊社製品の特長を生かして採用されている応用例や最新の開発動向を紹介します。
16:00
16:30
2F-14
コア技術
メタサーフェス技術とその応用例の紹介
上野山 聡
中央研究所 第2研究室
メタサーフェスは薄膜フラットでありながら周期が波長より十分小さな微細構造で構成される新奇光学デバイスです。薄膜フラットの形状は半導体プロセスと相性がよく半導体デバイス(光源デバイス、受光デバイスなど)のプロセスに容易に取り入れやすく半導体デバイスへ新たな機能性を安価に追加することが可能となります。本セミナーではメタサーフェス技術の基本的な原理・応用例・弊社製品への実装例について紹介します。
3F-13
量子
qCMOS®カメラの量子技術への応用と次世代カメラ技術の可能性
三保家 隆
システム事業部 システム設計部 第14部門
2010年に弊社初のScientific CMOS(sCMOS)カメラを発売して以来、約10年間に渡って次々と新しいsCMOSカメラを市場に投入し、低ノイズ化や高い定量性への要求に応えてきました。そして、究極の性能を追及したQuantitative CMOS(qCMOS®)カメラの開発に成功しORCA®-Questを販売開始しました。
本セミナーではqCMOS®カメラの最新技術と量子コンピュータを始めとした量子技術への応用を紹介します。加えて弊社が検討している次世代カメラ技術の可能性についてもわかりやすく説明します。
4F-A-14
地球
赤外分光技術を新たなフェーズへ導く中赤外デバイス
飯田 大輔
固体事業部 第1製造部 第11部門
杉山 厚志
化合物材料センター開発グループ
地球温暖化やマイクロプラスチックによる海洋汚染など、現代社会を取り巻く環境問題は深刻な状況に陥っています。赤外分光法は、このような環境問題を解析する手法として有効な分析技術です。弊社では、小型・高速・リモートセンシングなど、新しい機能を備えた赤外分光の実現に不可欠な中赤外デバイスとして、量子カスケードレーザ・中赤外LED・InAsSb光起電力素子の開発に取り組んでいます。本セミナーでは、各デバイスの基本原理や応用例に触れ、最新技術や今後の展望を紹介します。
4F-B-13
コア技術
光電子増倍管(PMT)の最新動向2023~PMTの進化は止まらない~
穐山 啓介
電子管事業部 第1製造部 第43部門
光検出器を代表する光電子増倍管(以下PMT)は、弊社においては開発されて60年余り経過します。今でもなお高感度かつ低ノイズという特長が好まれ医療・分析・計測用途さらには学術研究に至るまでさまざまな用途に使用されています。本セミナーではPMTの扱いやすさの向上、高速化、小型化の最新情報に加え、PMTの新しい動作方法の提案と、それによるアプリケーション応用の紹介から、最新の光電面開発に触れつつ、未来への取り組みを中心に最新動向を紹介します。
5F-14
健康
PETがん検診は従業員の命を救ったのか~健康長寿社会の実現に向けた20年間の取り組み~
竹園 翔大
GSCC ビジネスアクセラレータ 業務G
弊社は2002年に(一財)浜松光医学財団、翌年に浜松PET診断センターを設立、以降PET検査を含む複数の画像診断を用いた全身の総合がん検診を提供しており、累計で35,000件を超える検診を実施してきました。弊社従業員を対象としたPET研究検診では、PETがん検診による従業員のがんによる死亡、治療による医療費等に与える影響を長期で追跡調査しています。その結果を中心に健康長寿社会の実現に向けた20年間にわたる取り組みを紹介します。
17:00